【日本代表】アマナキ・レレイ・マフィの魅力。だから、皆は彼を「サムライ」と言ってきた。身長189cm、体重112kg

現在のポジションはナンバーエイト(No8)。

身長189cm、体重112kg。

 

 アマナキ・レレイ・マフィ選手。日本代表として戦うラグビー選手であり、「フィジカルモンスター」と呼ばれるほどの、身体能力をもつトンガからやって来た「サムライ」である。

 まず、「フィジカルモンスター」と呼ばれる由縁とは何か。それは、相手が大きかろうが、2人来ようが、なぎ倒して前に進むからである。見ていて爽快であり、ラグビーの醍醐味でもある。それを体現するフィジカルを持っているのが、アマナキ・レレイ・マフィ選手だ。これをわかりやすく例えるなら、ウサイン・ボルト選手のパワー版となる。

 

 ボルト選手が世界一足が早いのは、「努力」にプラス「もって生まれた足が早いという才能」がある。前ラグビー日本代表監督、エディー・ジョーンズは、彼を「ギフト」と呼んでいた。まさに「パワーという神からの贈り物」をもらった「サムライ」である。

さて、ここでどうしても触れておきたい事がある。外国出身の日本代表についてだ。

アマナキ・レレイ・マフィ選手はトンガ出身の日本代表選手である。

 

ルール上、

1 その国の出生者

2 両親、祖父母の一人が当該国で出生している事

3 その国に3年以上連続で居住した者

このうち1つでも満たしていればその国の代表として認められる。これは、全世界共通。

 野球やサッカーなどの団体スポーツで、それぞれ応援しているチームに移籍してきた選手を応援しない人はいないだろう。皆、チームの為に戦うからファンも応援する。国となると違う、という意見もあるだろうが、ラグビーの代表ルールにはもう1つある。

 

「他国の代表経験がないこと」

 

 ここでの代表とは、ユースは含まれず、フル代表を指す。つまり、日本代表に入っている外国人選手は、祖国の代表にはもうなれないのだ。そして、祖国では代表に入れないから日本に来たのでは? と思うかもしれないが、

 

それも違う。

 

 なぜなら、アマナキ・レレイ・マフィ選手は、18、19、20歳と、トンガのユース代表に選出されており、フル代表に入れる権利も持っていた。しかし、その中で日本代表を選んだ。トンガ代表に入るのが夢だったのにである。(日本代表のオファーが少し早かったから。遅かったらトンガだったかも。と笑いながら言ったというエピソードもあるが、トンガ代表のオファーを待つことできたはずだ。)

 

だから、皆は彼を「サムライ」と言ってきた。

 

日本代表を選び、日本代表の為に自分のできる事をし、日本を背負って戦っている。だから、私は、アマナキ・レレイ・マフィ選手を含む、海外からやってきた選手達を日本代表として応援し続ける。

 

これがアマナキ・レレイ・マフィ選手の魅力だ!

 

■【ラグビー日本代表からのメッセージ 】アマナキ・レレイ・マフィ選手

 

(文・菊竹 祥平)

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