【日本代表】アマナキ・レレイ・マフィの魅力。だから、皆は彼を「サムライ」と言ってきた。身長189cm、体重112kg
【日本代表】
9月23日に行われた「ラグビーワールドカップ2015(#RWC2015)」第2戦 スコットランド代表戦で、トライした日本代表No.8アマナキ・レレイ・マフィ選手。愛称は「ナキ」。#rugbyjp #JapanWay pic.twitter.com/CB7JDk8rv3— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) 2015年9月23日
現在のポジションはナンバーエイト(No8)。
身長189cm、体重112kg。
アマナキ・レレイ・マフィ選手。日本代表として戦うラグビー選手であり、「フィジカルモンスター」と呼ばれるほどの、身体能力をもつトンガからやって来た「サムライ」である。
まず、「フィジカルモンスター」と呼ばれる由縁とは何か。それは、相手が大きかろうが、2人来ようが、なぎ倒して前に進むからである。見ていて爽快であり、ラグビーの醍醐味でもある。それを体現するフィジカルを持っているのが、アマナキ・レレイ・マフィ選手だ。これをわかりやすく例えるなら、ウサイン・ボルト選手のパワー版となる。
ボルト選手が世界一足が早いのは、「努力」にプラス「もって生まれた足が早いという才能」がある。前ラグビー日本代表監督、エディー・ジョーンズは、彼を「ギフト」と呼んでいた。まさに「パワーという神からの贈り物」をもらった「サムライ」である。
さて、ここでどうしても触れておきたい事がある。外国出身の日本代表についてだ。
アマナキ・レレイ・マフィ選手はトンガ出身の日本代表選手である。
ルール上、
1 その国の出生者
2 両親、祖父母の一人が当該国で出生している事
3 その国に3年以上連続で居住した者
このうち1つでも満たしていればその国の代表として認められる。これは、全世界共通。
野球やサッカーなどの団体スポーツで、それぞれ応援しているチームに移籍してきた選手を応援しない人はいないだろう。皆、チームの為に戦うからファンも応援する。国となると違う、という意見もあるだろうが、ラグビーの代表ルールにはもう1つある。
「他国の代表経験がないこと」
ここでの代表とは、ユースは含まれず、フル代表を指す。つまり、日本代表に入っている外国人選手は、祖国の代表にはもうなれないのだ。そして、祖国では代表に入れないから日本に来たのでは? と思うかもしれないが、
それも違う。
なぜなら、アマナキ・レレイ・マフィ選手は、18、19、20歳と、トンガのユース代表に選出されており、フル代表に入れる権利も持っていた。しかし、その中で日本代表を選んだ。トンガ代表に入るのが夢だったのにである。(日本代表のオファーが少し早かったから。遅かったらトンガだったかも。と笑いながら言ったというエピソードもあるが、トンガ代表のオファーを待つことできたはずだ。)
だから、皆は彼を「サムライ」と言ってきた。
日本代表を選び、日本代表の為に自分のできる事をし、日本を背負って戦っている。だから、私は、アマナキ・レレイ・マフィ選手を含む、海外からやってきた選手達を日本代表として応援し続ける。
これがアマナキ・レレイ・マフィ選手の魅力だ!
■【ラグビー日本代表からのメッセージ 】アマナキ・レレイ・マフィ選手
(文・菊竹 祥平)