【ジェット筋肉】桐生祥秀、日本人初の9秒台!自発的なトレーニングで成長「10秒01 出してから4年、9秒98に」

 桐生選手が100mで10秒01を出したのは洛南高3年時代(2013年の春)。そこから日本初の「9秒台」へと注目が高まってから、約4年。ついに、9秒98をたたき出し日本中が沸いている。「本当に応援が力になりました。世界のスタートラインです」と自身のSNSで発信、これは新化の通過点であることと同時に、感謝の気持ちを伝えている。

 

桐生の発達した臀部 爆発的加速の源

 桐生にはスプリンターとして他の選手と異なる特徴がいくつかある。 一つは臀部(でんぶ)上部の筋肉がかなり盛り上がっている点。土江コーチは「あそこに桐生の一番のエンジンがある」と解説する。爆発的な加速の源になっている。

(引用:http://www.sankei.com/sports/news/170910/spo1709100009-n1.html

 桐生選手の特徴は臀部(でんぶ)上部の筋肉の発達が著しいとのこと。そこから生み出される強靭なるパワーと、足首の硬さの特徴によりそのパワーのロスを少なく地面に伝えることができ、圧倒的なスピードを出しているという。

 

日本学生対校選手権 桐生、扉開いた 短距離、新時代(その2止) 筋トレ、最後の一押し

 風向きが変わったのは昨夏。土江コーチは同五輪直後に「(本人が)今まで後回しにしてきたトレーニングもやりたいと言ってきた」と明かし、桐生も「大学4年間はチャレンジできる時期」と胸中の変化を打ち明ける。教えを請うたのが、04年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダルの室伏広治さん。トレーニング理論に詳しい室伏さんから、シャフトにハンマーをぶら下げて持ち上げるなど独特な指導を受け、上体の安定感が高まった。

(引用:https://mainichi.jp/articles/20170910/ddm/035/050/161000c

 桐生選手を見てきた土江コーチによれば、転機は昨年の夏、五輪直後であった。それは”本人から今まで後回しにしてきたトレーニングもやりたい”と言ってきたのだという。それまでは「(トレーニングを)何をしたか、はっきり覚えていない」という表現の発言があったといい、自分がどのように筋肉をレベルアップさせているのかを明確に把握していない状態だった。どんなに内容が濃い強化トレーニングメニューであっても、それを「やらせた」状態に近かったのではと土江コーチは嘆いていた。自発的にトレーニングへと向かうことが最も成長できる。ついに、桐生選手は自らトレーニングや筋肉成長を考えるようになり、「ジェット筋肉」を1段と新化させることに成功したのではないだろうか。

 

 

 

 

(文・編集部)

このサイトをフォローする!