「歳を取ると筋肉痛が遅れて出る」は都市伝説だった!2種類の筋肉痛について科学者が解説
「歳を取ると筋肉痛が遅れる」は都市伝説だった。科学者が根拠を解説
「歳を取ると筋肉痛が出るのが遅い」という現象は現在の医学で否定されていると言いますが、実際に2、3日遅れて筋肉痛になることってありますよね。
(中略)
筋肉痛は身近な体調不良だけあって、意外と都市伝説がまかり通ってる節があります。例えば、歳を取ると筋肉痛が出るのが遅い、筋肉痛の原因は乳酸、といった感じで、これらの話は現在の医学では否定されていますが、平然と真実のように語られていたりします。
筋肉痛が遅れると感じるのは年齢のせいではなく、「筋肉量の低下」と「運動強度の低下」により引きおこされる現象だとMAG2NEWSが衝撃の内容を報じている。
■筋肉痛には急性と遅発性の2種類がある
科学者のくられ氏によれば、筋肉痛には年齢による差異が無く、同じ運動(トレーニング)だとほぼ年齢差無く筋肉痛が生じることが分かっているという。しかし実際に日数差があるように思えるのはなぜなのか。ということになる。
筋肉痛にはそもそも「急性タイプ」と、2、3日~数日後に起きる「遅発性タイプ」の2種類があり、若い人の場合は前者の急性タイプになる理由がある。まず基礎体力があり、学校の授業や遊びでもハードな動きを長時間行えることや身体能力強化を目的としたトレーニングなど「急性タイプ」の筋肉痛が起きやすい運動を行っているからとのこと。
■筋肉が衰えることでハードな運動自体ができなくなる
一方、歳を取っていくと一般的に運動不足になり筋肉量は減っていく。その為、徐々に激しい運動自体ができなくなるわけだが、たまに遠出で長距離を歩くなど緩い運動を長く行うことがある。そのような運動では「遅発性タイプの筋肉痛」が出やすいというだけのカラクリだという。
筋肉痛が遅く出ると感じると言うことは、日々の運動強度が低下し、ハードな動きを長時間行える筋肉量も失っている状態だといえるだろう。しかし筋肉がある限りチャンスはある。たとえ何歳になっても、翌日などに来る急性の筋肉痛(快感)を手に入れる事ができるのは極めて朗報だ。これを機会に、今まで年齢だからと遠慮していたハードなトレーニングにチャレンジしてみるのもいいかもしれない。青春時代の筋肉痛が再現され、新芽のごとく筋肉が息を吹き返していくだろう。
(文・編集部)