このエントリーをはてなブックマークに追加 2018年5月12日 | BOXING, タイムライン, トレーニング, 取材 |

【動物的本能】TAKE IT EASY代表・鈴木悟さん「昔キックボクシングをやってみたかった、という30代後半~50代の男性達が来てくれます」

 

(場所:東京都港区西麻布4丁目11−4 ボクシング&キックボクシングジム「TAKE IT EASY」)

TAKE IT EASY代表トレーナー 鈴木悟さん(プロ格闘技二冠王・元K-1ファイター)

■プロボクシング:1998年東日本新人王・全日本新人王獲得 / 第48代・第50代 日本ミドル級チャンピオン

■ シュートボクシング: 日本スーパーウェルター級チャンピオン

 トレーニングする場所は大手チェーンのフィットネスジムを含めて様々な場所やジャンルが存在している。その中でもキックボクシングなど打撃を行える格闘技系ジムを好むトレーニーさん達は根強く多い。最近では女性芸能人などがキックボクササイズなど、格闘技ジムに通っているというニュースもよく目にする。大衆向けフィットネスジムでは得られない体験がそこにあるのは間違いないだろう。東京・西麻布に5年以上完全パーソナルでキックボクササイズを提供しているジム、TAKE IT EASYという人気の場所がある。TAKE IT EASYはキックボクササイズをメインに、ファンクショナルトレーニング、BFR(Blood Flow Restriction:血流制限)トレーニングなどを行える場所だ。代表トレーナーである鈴木悟さんにお話を伺う事ができた。

 

キックボクシングは運動における選択肢の1つだと思います

--なぜお客さん達はキックボクシングなどの格闘技系ジムを選ぶのでしょうか?

 「たとえば、女性が痩せたいとか引き締めたいという目的で、ウェイトトレーニングしたり、スポーツクラブに行ってダンス系、エアロ系のクラスに行く方もいるじゃないですか。それと同じで、格闘技系も何十年も前からジャンルとしてはあるんですよね。そして、フィットネスジムでは、音楽かけながらパンチキックのクラスがあります。でも、それじゃ物足りない!という方達が、徐々に専門のジムに行くようになったと思います。本物のキックボクシング、ボクシングジムとかいっぱい現役選手がいるようなところも含めてですね。フィットネスジムのキックボササイズだと、トレーナーさんが一人しかいなくて、トレーナーさんの動きや音楽に合わせて動くというメニューしかないと思います。今はミットとかグローブとかで用意して叩かせところも少しはあるかもですが」(鈴木さん)

 

■キックボクササイズのジムをスタートした当初、女性の方が沢山くると思っていた

 「今はモデルさんとか、芸能人の方がキックボクササイズをよくやられていて、インスタとか写真や動画を上げているじゃないですか。だから、ジムをスタートした当初も、女性の方が沢山きてくれると思っていたんです。でも、男女差は半々です。男性の方が多いときもあります。また、面白いのは、キックボクシングやボクシングを始めて、結構そこから”試合がしたい”と言い出して、実際に選手になっちゃう方っているんですよ。しかもそれが結構な割合です。最初は「ダイエット目的です」なんて言っていたのに、トレーニングをやっているうちに「ちょっと戦ってみたくなってきた」とか言って(笑)」(鈴木さん)

 

--それは鈴木さんがプロボクシング選手だったから、実践的で上手い技術を教えられるからでしょうか?

 「そんなことないですよ。おそらく、動物的本能に火がつくんでしょうね(笑)。闘争本能。うちはエクササイズの域を超えないようにやっていますが、選手が集まっている場所でキックボクシングをやりだす方、たとえば僕が昔いたジムとかでは、試合をしてみたい! と言い出す方は多かったです」(鈴木さん)

 

男性の30代後半~50代の方達は、実は若い頃キックボクシングをやってみたかった?

(筋肉図を使うと動作や意識のポイント共有がスムーズです。と語る鈴木さん)

 

--ジムでお客さん達と接してきて、何か特別なきづきなどはありましたでしょうか?

 「そうですね。キックボクシングへの興味をみなさんこんなにも多くの方が持っていたんだ。と思いました。さきほど、お客さんの割合として男性が想像よりも多かった。ということを言いましたけど。 男性の中年層、30代後半、40代、50代の方達というのは、実はキックボクシングをやってみたかったんだと言います。若い時は様々な理由でやらなくて、改めて今の年になってから興味を持ち始めた。だけれども、キックボクシングやボクシングの動きをやるぞってなると専門的なジムに行かなきゃいけないわけです。かといって、その若い選手達が練習でワーッ!とやっている中に入っていき、おじさんがかっこ悪い姿を見せながらやるのはちょっと嫌だ……。っていうのがあるみたいなんです。でも、うちは完全パーソナル形式でキックボクシングやボクシングをやるので、周りに見られる人がいない。その環境が良くて、うちに来てくださる方がけっこういらっしゃいまして、興味を持っている方達は、こんなにも沢山いらっしゃったんだな。という事にきづきました」(鈴木さん)

 

--特に最初など、動けない姿は恥ずかしいと感じることはあるかもですね。キックボクササイズはペアやクラスでもトレーニングはできるのですか?

 「はい。友達同士やグループなど、最大3人から8人までだったら対応可能です。1人がいいよって方はもちろん1人でもできますよ」(鈴木さん)

■パンチやキックなど細かな動きを1つの動作として、丁寧に掘り下げる

--サイト内にボクシング動作情報が公開されていたのですが、パンチ防御テクニックのブロッキングを教えることはありますか?

 

 「今はあまりないです。やっぱりブロッキングなどで、バン! と顔などコンタクトしてしまうとケガとかの要因にもつながるので。うちに来てもらって、体を綺麗に良くしてもらうことは沢山やってもらいたいのですが、ケガしちゃうような事はしてほしくないと思っています。 たとえば、自分がマンツーマンでお客さん相手に指導するようになったときに、これでもかってくらい自分では簡単にしているのに、お客様的には、まだ簡単じゃなかったりするんですよね。一般の方のなかには運動がイメージ通りにできないとか、内容を簡単にしていたとしても、それでもまだ難しいという場合はあります。だから、かなり掘り下げて、のんびりだなっていうぐらいまで掘り下げた動きを教えていきます。そうしないとケガをしてしまうので。パンチを打つモーションなんていうのも、たぶん他のジムではやらないような動きの練習をしてます。そこから上達していって、選手っぽい動きに気になっていく。その工程、過程を教えています」(鈴木さん)

 

 「キックボクシングなどの動きにおいて、フットワークはとても重要で、ポンポン足が動いてくれる、足が働いてくれる。しっかりとした踏み込み、しっかりと戻ってくる。というのを丁寧にやるんですけど、自分の知る限りでは、結構そこの指導ステップはないがしろにされているようなんです。パンチやキックばっかりを打つことばかり考えてしまって、結構、ステップや歩くという基本動作の細かい指導がない教え方をしているんですよね。自分は空手の経験があるのですがイメージは武道の型ですよね。つぎ足、左足を前だしたら右足がついてきて、右足が前でるみたいな動きです。こういう足の運びって、 めちゃくちゃ重要です。教えないトレーナーさんは自分が上手くステップしていることに気がついていないから教えられないのかなと。ちゃんと動きを自覚してお客さんにわかるように教えてあげることがとても大事です」(鈴木さん)

 

■指導に通じる観察力は「さぼっている」と現役時代に言われていた

--そのような細かい丁寧な指導を可能にする『観察力』は、現役時代から持っていたのでしょうか?(鈴木さんの選手時代の記事内容に触れ)

 

 「そうなのかもしれません。例えば他の選手をみていて、練習時は細かく速い動きの練習しているのに、リングに上がっちゃったらすごくオープンになっているとかありました。練習が活きないですよね、練習内容が点になっちゃって試合と練習が点なって線になっていない。全部が繋がってないんです。練習でやっている動きと、試合とかスパーリング、実戦でやってる動きっていうのがマッチしない状況、ほとんどの人が多分そうでした。なので、自分の性質や必要性というものを考えると、練習の内容からその目を持っていかないとぜったいダメなんですよね。それなのにみんながやっぱりそこは気がついてないのか、もしくは練習でやっていることが試合で出せてないか。うーん、後者の方が多いんでしょうけど」(鈴木さん)

 

■ただがむしゃらにやっていればいいというものではないし、頭も使わなきゃいけない

 「選手時代「練習しない、サボってる」ってよく言われました(笑)。みとれているというか考えているというかそういう状況の時なんですけど。それは上手い人の動きや、やり方を見て自分なりに落とし込んで考えている。練習はただがむしゃらにやっていればいいというものではないし、頭も使わなきゃいけないし。もちろん逆に、考えすぎていて手が止まる時間が長いようじゃ、やっぱりダメですし。難しいところですね。 今の指導における気づきも、やっぱり当時の経験が繋がっているなとは思います。お客さんは何でできないのだろう。とかまさにそうで、ずっと細かく観察してきて今のオリジナルのメソッドができています。メニューに対して簡単に言っているつもりでも相手ができないんだっていうのは、やっぱり動作やメニュー内容が難しいんですよ。だからもっと掘り下げてより簡単にしていくことが大事と思います」(鈴木さん)

 

--誰にも見られずに、丁寧にキックボクササイズをやっていきたい方にはとても良いですね

 「はい、ジムの形態としては完全マンツーマンで周りに人がいない環境でできます。選手を育てるような教え方ではなくて、本当にフィットネスに特化したキックボクシングの教え方なので、強くなるのではなくて綺麗になる体作り。そのため、女性だったらやっぱり誰にも見られず痩せたいとかトレーニングウェアに着替えるのも嫌だとか。男性も、かっこ悪い姿や動きは若い人に見せたくない方は、ぜひ使って貰いたいですね」(鈴木さん)

 

 昔の自分がやってみたかった格闘技。パンチやキックなどの打撃がシッカリできる喜びと、誰にもカッコ悪い部分は見られないという安心感はフィットネスジムには無い価値だ。また、目的の打撃動作を極限まで掘り下げ丁寧に教えてくれるというトレーナーさんの姿勢も嬉しい。格闘技系ジムに通い楽しむトレーニーさん達の気持ちに、また1歩、近づけたかもしれない。

 

(取材・文 遠藤大次郎 取材協力・TAKE IT EASY

 

ボクシング&キックボクシングジム

TAKE IT EASY : http://www.takeiteasy.ws/

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